公共の福祉(Public Welfare)

 「公共の福祉」の語は、多くの法律の目的の規定において用いられており、情報通信分野の法律においても、以下のとおり規定されている。

  • 電波法第1条(目的)「この法律は、電波の公平且つ能率的な利用を確保することによって、公共の福祉を増進することを目的とする。」
  • 放送法第1条(目的)「この法律は、次に掲げる原則に従って、放送を公共の福祉に適合するように規律し、その健全な発達を図ることを目的とする。」
  • 電気通信事業法第1条(目的)「この法律は、電気通信事業の公共性にかんがみ、その運営を適正かつ合理的なものとするとともに、その公正な競争を促進することにより、電気通信役務の円滑な提供を確保するとともにその利用者の利益を保護し、もつて電気通信の健全な発達及び国民の利便の確保を図り、公共の福祉を増進することを目的とする。」
  • 有線電気通信法第1条(目的)「この法律は、有線電気通信設備の設置及び使用を規律し、有線電気通信に関する秩序を確立することによって、公共の福祉の増進に寄与することを目的とする。」

 「公共の福祉」の意味するところについてはさまざまな学説があるが、一般的には、日本国憲法が「侵すことのできない永久の権利」として保障している基本的人権に関して、人権相互間の矛盾について実質的衡平を図る概念といわれている。憲法においても、各人権に個別的に制限の根拠や程度を規定しないで、「公共の福祉」による制約が存する旨を一般的に定めている。

トップ   差分 バックアップ リロード   一覧 単語検索 最終更新