放送(Broadcasting)

 電波法においては、放送は、「公衆によって直接受信されることを目的とする無線通信の送信をいう。」(電波法第5条第4項)とされ、放送法においては、「公衆によつて直接受信されることを目的とする電気通信の送信をいう。」(放送法第2条)とされている。これらの定義においては、「無線通信の送信」と「電気通信の送信」という相違点があるが、これは平成22年の放送法の全面的改正により生じたもので、電波法においては、電波の公平かつ能率的利用という目的に照らし、無線通信のみで放送概念を形成しているのに対し、新放送法は、旧放送関連四法を統合したものであることから、従来「有線放送」と呼ばれていたものをも取り込んでいるからである。
 このように、放送は、公衆によって直接受信されることを目的とする無線通信の送信及び電気通信の送信をいい、電気通信の一分野であるとともに、マス・コミュニケーションの一分野でもあるという独特な領域を形成している。
 我が国における放送の開始は1925年であるが、以後今日まで放送メディアは多様化・増大の一途をたどり、これを担う放送事業者もNHKのほか多くの民間放送事業者放送大学学園のような教育放送も増加した。
 放送がマス・コミュニケーションの一分野であるところから、放送番組の編集については、憲法の言論・表現の自由の保護を受け、放送法において「放送番組は、法律に定める権限に基づく場合でなければ、何人からも干渉され、又は規律されることがない。」とされている。(放送法第3条

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