CSSB方式(Compatible Single Side Band:コンパチブルSSB方式) †
現在のラジオの電波はDSB(両側波帯)方式であるが、周波数の効率的利用を図るためには占有周波数帯幅の狭いSSB(単側波帯)方式の採用が考えられる。しかし、この方式の電波を現在普及しているラジオ受信機で受信すると大きなひずみを生じて実用にならない。このひずみは変調度が大きくなると増加するので、音声や音楽を送る場合、図に示すように、変調度の大きい低い周波数帯では上下両側帯波に相当する成分を送り、変調度の小さい高い周波数帯では片方の側波帯に相当する成分を送り、かつ、搬送波の片側にだけ側帯波があるようにして、一般の受信機でも聴守可能にする方式を、DSB方式と両立しうるという意味でコンパチブルSSB方式という。(電波法施行規則第4条の2)