OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)

 OFDMは、ある一定の帯域内にN個のキャリアを直交させ、隣り合うキャリアのスペクトルがオーバラップするよう配置し、各キャリアは2ビット/シンボルのQPSKで変調される。
 この変調方式は、1キャリアの伝送レートが低いため、次の信号までの期間が長くマルチパスが吸収され、信号はマルチパスの影響を受けにくい特徴をもつ。また、帯域幅当たりの伝送速度の向上とマルチパス干渉などの防止の両立が可能なデジタル変調方式である。
 また、各搬送波に対応する被変調波の周波数成分が相互に重なり合って(インタリーブ)も支障なく、FDM(周波数分割多重)方式に比べ、はるかに多くの搬送波が同一帯域幅内に詰め込めるため、周波数利用効率が最も大きい変調方式である。OFDMの隣り合う搬送波に対応する被変調波の周波数スペクトラムは図のように、相互に重なる領域があり、ある搬送波の周波数においては、他の搬送波に対応する被変調波の振幅は零になっている。このため、任意の被変調波の振幅情報と位相情報は、他の被変調波の振幅情報や位相情報と識別できる。搬送波の数が増すに従って、周波数スペクトラムの形は理想的な矩形に近づく。また、ロールオフ特性が限りなくゼロに近くなり、スペクトラムのエッジが急峻となる。搬送波の数があるしきい値を超えると、単一搬送波のデジタル変調方式に比べ、OFDMの方が利用効率が高くなる。 (無線設備規則第49条の6の9、第49条の6の10、第49条の6の11)

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