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*[[GPS]](Global Positioning System) [#kc3a7ab2]
[[GPS]]は、米国のGlobal Positioning System(全世界測位システム)の略で、米国国防省により開発され管理運用されているもので、軍事用航行測位衛星NAVSTARを用いるシステムである。  高度約20,000km、軌道傾斜角55度の6つの異なる円軌道に4個ずつ計24個の航行衛星を配置するシステム。各衛星には原子時計が搭載されている。このシステムでは、地球のどこでも、いつでも常に5個以上の衛星が視界内にあるように配置されているので、利用者はそのうちの適当な4個を選び、それらが発射する時刻信号電波を受信して、それぞれの衛星から距離を測定する。4個の衛星の位置は送られてくる軌道情報により分かっているから、これらの測定値から利用者の3次元的な位置と時計の時刻偏差が分かる。
 衛星からの送信周波数として1,575.42MHz(Ll)と1,227.6MHz(L2)、1,176.45MHz(L5)の3波を用い、電離層遅延を補正する。航法信号は、50bpsの航法情報を含んでおり、PN(Pseudo Noise:擬似雑音)コードでスペクトル拡散変調されたPSK波である。このコードにはPコード(Precision Code)とC/Aコード(Clear and Acquisition Code)の二つがあり、Pコードは10.23Mbps、周期1週間で、精密測位を目的とし、機密扱いとなっている。C/Aコードは1.023Mbps、周期1msで、民間利用のためにコードパターンが公表されている。これらのコードを用いて、航法信号の解読や、衛星と受信局との距離が測定できる。C/Aコードによる測位誤差は公称100m以内、Pコードで公称16m以内といわれている。
 最近では、[[GPS]]からの信号を固定の基準局で受信し、誤差成分を検出・演算して、その値を高精度ディファレンシャル補正データとして利用者に送信し、利用者はその補正データを使用して自己の[[GPS]]受信信号を補正することにより誤差数m以下の高精度測位を行うことができるディファレンシャル方式(相対測位方式とも呼ばれる。)([[DGPS]]:高精度[[GPS]])の開発及び利用導入が我が国をはじめ諸外国、国際機関等の各方面において進められている。
 このシステムは、1993年12月8日米国の国防省長官から民生利用の正式運用開始に関する宣言文書が出されたことにより、正式に民生向けの標準測位サービスが受けられるようになり、測量船舶・航空機の航行支援、漁業、カーナビゲーション等の分野で利用されている。 →[[DGPS]]
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